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【Finale】英語版と日本語版の違い:2.ライブラリ(コード・サフィックスなど)

Finaleの日本語版が英語版と大きく異なる二つ目の点は、各種ライブラリです。日本語版ではKousakuフォントの使用に準じたライブラリが追加されており、またv27ではSMuFL記号をふんだんに取り入れた楽器別の発想記号&アーティキュレーションのライブラリが追加されています。


ライブラリには様々な種類がありますが、ここでは特に両者で大きく異なるコード・サフィックスのライブラリについてご紹介します。


英語版Finaleでは、コード・サフィックスも含めたコード・シンボル(コード・ネーム)全体のサイズは昔から小さめで、さらに細身なTimes New Romanが用いられており、これらは現行バージョンのv27でも変わりません。


一方の日本語版では、コード・サフィックスのライブラリは以下の点で英語版と異なっています。


(1)種類と表記方法


日本でのコード・シンボル表記の慣例に従い、サフィックスの種類と表記方法を変更しています。(マイナー・コード「m」「mi」の代わりに「m」「-」とするなど。)


(2)フォントの種類とサイズ


Finale v25以前ではコード・サフィックスには小さめのフォントが使用されてきましたが、これではステージ上で見た際に小さ過ぎ、日本語版のv26以降はルートも含めたコード・シンボルを全体的にやや大き目になっています。


(3)デザイン


横幅が広くなるコード・フィックスについては可能な限り縦積みとされ、スペース節約に繋がっています。



両者の違いは、並べてみると一目瞭然です。特にMaj7(#11)、7(b9, b13)あたりの違いにご注目ください。



《Finale v27英語版のコード・サフィックス(一部)》


《Finale v27日本語版のコード・サフィックス(一部)》


フォントの違いは、まとめると以下のような形となります。


Finale日本語版(v26以降)

・ルート:Arial 16pt

・サフィックス:Arial 12pt

・テンション:Arial 10pt


Finale日本語版(v25以前)

・ルート:Arial 12pt

・サフィックス:Arial 11pt

・テンション:Arial 10~11pt


Finale英語版

・ルート:Times New Roman 12pt

・サフィックス:Times New Roman 11pt

・テンション:Times New Roman 11pt


もしFinale日本語版v25以前の小さなコード・シンボルの方がお好みの場合は、v25以前のFinaleにて「ファイルメニュー>ライブラリを保存」で開く「ライブラリを保存」ダイアログボックスで、「コード&フレットボード」のみにチェックを入れて.libファイルとして保存し、これを現在お使いのFinaleにて「ファイルメニュー>ライブラリを開く」にてインポートすれば、それをv26やv27でも使えるようになります。


ーーー


なお、Finaleでは、コード・シンボルの大きさを変えたい場合はルートとサフィックスのフォント・サイズを個別に変更しなければならず、その作業は結構面倒です。


▼コードネームの大きさを変更する方法(Finale)


「ユーティリティ・メニュー>変更>コード定義」にて「コードネームの拡大縮小率」の数値を変えることで、コード・シンボルを全体的に拡大縮小することも、多少ではありますが可能です。


しかし、これは文字の間隔までは考慮してくれませんので、大き過ぎる数値を入力すると文字が重なり、逆に小さ過ぎる数値を入力すると文字間隔がスカスカになってしまいます。Finale v26/v27日本語版のコード・サフィックスについて言えば、実用的な可変域は90%〜105%くらいかと思います。





ーーー


Finaleのコード・サフィックスはこのようにサイズ調整は不自由さがあるものの、サフィックス内の一つひとつの文字のフォントの種類やサイズ、位置、文字間隔まで自由に調整でき、さらにプレイバックに反映させる構成音まで設定できる高度な編集機能があり、Finale日本語版ではこれを用いて独自のコード・サフィックス・ライブラリを作成・搭載しています。


Finale v26/v27日本語版に搭載のコード・サフィックス・ライブラリは、小さめを好む出版譜と大きめを好むプレイヤーの両方の需要を最低限満たす仕様となっていますが、プレイヤー的にはまだコード・シンボルが小さいと感じるかも知れません。


そうした場合も、Finale v26/v27日本語版での事例と同様な発想で、ユーザーが独自にオリジナルのコード・サフィックス・ライブラリを作成することが可能です。これは作業としては大変ですが、自分が一生使うライブラリを作ると思えば、それをやる価値はあるのではと思います。


オリジナルのコード・サフィックス・ライブラリを作成する具体的な方法については、いずれ別稿で取り上げてみたいと思います。



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