「Finaleは最近、Macユーザーをないがしろにしているのでは」という声をたまに耳にします。
こうした声の背景には、特に2015年リリースのMac OS X 10.11 El CapitanでのFinale 2014にて、発想記号を入力しようとすると強制終了するという大問題が発生したことや、同時期にFinaleの機能簡略版PrintMusicや無料版NotePadのMac版が相次いで開発および提供が終了となったことなどもあるようです。
この問題の原因としては、macOSが殆ど毎年のようにバージョンアップされることに、アプリケーション開発が間に合っていないという一般的な状況があるということが大きいのではと思います。
アプリケーション開発時に用いられるmacOSのベータ版がリリース版になると突然に仕様が変わっている場合もあり、あるアプリケーションにおいて以前のmacOS上で見られたバグが新しいmacOSで自動解決されたこともあったと聞きます。
こうした状況をみると、アプリケーションのバグは必ずしもアプリケーション側だけの問題ではないとも言え、状況はなかなか複雑なようです。(別記事「アプリケーション開発とOS対応」では、この問題について詳述しています。)
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とにかく、エンド・ユーザーである我々ができることは、OSの新バージョンが発表されたら、それが絶対必要でない限りはすぐにこれを導入せず、現在使用しているアプリケーションのOS対応状況が公表されるまで待つということかと思います。
過去の経緯を踏まえると、これは特にmacOSについて重要です。OS対応での問題が発生した場合、基本的には開発元がこれを修正した無料アップデータを配布するのが常ですが、何か問題が起こった場合、アップデータ提供が目前の仕事に間に合う保証はありません。
結局のところ、エンド・ユーザーが「アプリケーション開発にはそのようなことがある」という実態を理解し、自衛するしかないなというのが、今のところの私なりの結論です。
Finaleの場合は、以下のウェブサイトでOS対応状況をご案内しています。
▼Finale サポート・トップページ