まず最初に、ブラウザでYouTube動画を再生するなど、他のアプリケーションでは音が出るかどうかを確認します。音が出ない場合、オーディオ出力先に設定しているBluetoothスピーカー/イヤフォンの状態や、パソコンのスピーカー出力がミュートになっていないかなどを確認します。
(実は机の引き出しに入っているBluetoothイヤフォンから音が出ていた、などは良くあるオチです。)
Finaleでのみ音が出ない場合、「MIDI/Audioメニュー>デバイスのセットアップ>オーディオ設定」を開いて「オーディオ・チェック」ボタンをクリックした際にテスト音が出るかを確認します。
テスト音が出ない場合、この「オーディオ設定」ダイアログボックスの設定を確認します。Windows版の場合、オーディオドライバにASIOやWASAPIが選ばれていると音が出ないことがあるので、DirectSoundの使用がベターです。
出力デバイスは何を選んでもOKですが、音が出ない場合は「プライマリ サウンド ドライバー」またはパソコンに元から搭載のスピーカーを選んで、再度「オーディオ・チェック」を行います。
テスト音が出るのにプレイバックでは音が出ない場合は、そのファイルの設定に問題がある可能性が高いです。この場合は以下の記事をご覧ください。
▼Finale:プレイバックが出来ない(音が出ない)
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macOS環境におけるFinaleに固有の問題として、ZoomやMicrosoft Teamsなどオーディオを扱う別のアプリケーションを起動した後に、Finale側でオーディオ・デバイスが入出力ともに自動的にそれらに切り替わってしまうことがあります。
そうなると「MacBook Airのスピーカー」などに戻さない限りFinaleからの音が出ませんが、ユーザー本人としてはそれらに切り替えた覚えがないので、この原因に気づきにくいことがあります。
これらのうち使わないアプリケーションはアンインストールするのが当面の対策ですが、例えばMicrosoft Teamsについては、Microsoft Teams.appを通常の手続きでアンインストールしても、Finaleのオーディオ出入力デバイスとしてはこれが残ってしまいます。
その場合、これは以下のフォルダを削除してMacを再起動すると、Finale側では表示されなくなります。
Macintosh HD/Library/Audio/Plug-Ins/HAL/MSTeamsAudioDevice.driver
楽譜作成ソフトウェアで音が出ない原因は、ユーザー側のOSやアプリケーションの設定、他アプリケーションやドライバとの関係、個別ファイルの設定、などなど、非常に多岐にわたります。
統一的なトラブルシューティングというものはなかなか作りにくいですが、殆どの場合は状況を確認しつつ原因を絞り込んでいくことで解決できますので、まずは正確な状況確認からスタートすることをお勧めします。