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【Finale】サードパーティ製VST/AU音源の特徴と設定方法

FinaleはGarritan Instruments for Finale (GIFF)という悪くない品質のサンプル音源を搭載しており、またサードパーティ製VST/AU音源の設定は少々面倒なため、プレイバックにはGIFFしか使ったことがないという方も多くいらっしゃるかと思います。


Finaleでサードパーティ製VST/AU音源を設定するための方法については、今まで日本語情報が少なかったように思いますが、本記事では現在得られる英語情報を元に、Finaleと同じくMakeMusic社が提供するGarritan音源や、Note Performerなどのサードパーティ製の音源をFinale 27上で設定する方法をご紹介します。



1.Finaleに内蔵のプレイバック音源


まず基本の確認ですが、Finaleに搭載されているプレイバック音源には、サンプル音源であるGarritan Instruments for Finale (GIFF)と、MIDI音源であるSmartMusic SoftSynth (SMSS)の2種類があります。


一般的には、GIFFはクラシック系、SMSSはロック/ポップス系の曲に使うと良い結果が得られます。


これらの二つの音源は、MIDI/Audioメニューから「プレイバックにAudio Units を使用」または「プレイバックにMIDIを使用」のいずれかを選ぶことで切り替えられますが、「Audio Units/VSTを使用」の方が幅広い機能を持ち、これを選んだ場合はスコア・マネージャーでの設定により、同じファイル内でMIDI音源とAudio Units/VST音源を混在させることもできます。


※Windows版では「プレイバックにVSTを使用」



2.外部音源の種類


Finaleに元から搭載されているGIFFやSMSSでは物足りない場合に外部音源であるサードパーティ製VST/AU音源を使う訳ですが、これらは大きく分けて以下の2種類があります。


  • サウンド・マップを持つ音源(Garritan音源およびNote Performer)

  • サウンド・マップを持たない音源(一般的なサードパーティ製VST/AU音源)


以下では、それぞれの設定方法について解説します。



2-1.サウンド・マップを持つ音源(Garritan音源およびNote Performer)


「サウンド・マップ」とは特定の音源に用意された音色サンプルの一覧を格納した内部ファイルで、Finaleの楽器データベースと音色サンプルを対応付けする働きをします。


Finaleと同じくMakeMusic社が提供しているGarritan音源、そしてサードパーティであるWallander Instruments社が提供するNote Performerは外部音源としては特殊なもので、Finaleが認識するサウンド・マップを持つため、単にインストールするだけで、


(1)Finaleの「MIDI/Audioメニュー>サウンド・マップの優先順位」で選択して

(2)「MIDI/Audioメニュー>プレイバックサウンドの再割り当て」を実行する


という2ステップの動作で音源を切り替えることができます。


Garritan音源やNote Performerのサウンド・マップ関連ファイルは以下のように配置されます。これらはインストール時に自動配置されますが、例えば何らかのトラブルシューティングのためにFinaleをアンインストール後に再インストールした場合などに、手動で再インストールすることもできます。


【Mac】

  • Macintosh HD/Library/Application Support/MakeMusic/Finale 27/MIDI Device Annotation/(音源名).xml

  • Macintosh HD/Library/Application Support/MakeMusic/Finale 27/Data/(音源名).soundmap


【Windows】

  • C:\ProgramData\MakeMusic\Finale 27\MIDI Device Annotation\(音源名).xml

  • C:\Program Files\MakeMusic\Finale\27\Data\(音源名).soundmap


※これらの.xmlファイルは一部のパーカッション向けに用意されたファイルで、Garritan音源のみに生成され、Note Performerでは生成されません。



2-2.サウンド・マップを持たない音源(一般的なサードパーティ製VST/AU音源)


サウンド・マップを持たない一般のサードパーティ製VST/AU音源は、それをインストールした後にFinale上で鳴らすための設定を手動で行う必要があります。


以下ではFinale開発元MakeMusic社のナレッジ・ベースに紹介されている方法を元に、サードパーティ製音源「BBC Symphony Orchestra」を事例に、その設定方法をご紹介します。


【Macでの設定】


(1)Finaleを起動し、スコア・マネージャー上で楽器を指定します。


(2)「MIDI/Audioメニュー>Audio Unitsバンク/エフェクト」を選択し、Audio Unit インストゥルメントのセットアップ・ダイアログボックスを開きます。(ショートカットはoption+⌘+U)


(3)左側の「プレイバック音源」列の最初のバンク(チャンネル1~16)からサードパーティのVST/Audio Unitsプラグインを選択します。


(4)音源を選択したら、その右隣にある鉛筆型アイコンをクリックします。


(5)すると、Audio Units Viewer内にその音源のプレイヤーが開かれ、音色の選択や音量、リヴァーブ量などの調整を行えるようになります。基本的にはこれで設定は完了です。


【Macでのトラブルシューティング】


もしプラグインがリストに表示されない場合は、以下の手順に従ってプラグインが正しくインストールされていることを確認してください。


(1)Finaleを終了させます。


(2)以下に移動します。

/Library/Audio/Plug-Ins/Components


(3)このComponentsフォルダにVST/AUプラグインのコンポーネントが配置されていることを確認します。もし配置されていない場合、サードパーティのプラグインを正しくインストールする方法をご確認下さい。

(4)プラグインがインストールされているのにリストに表示されない場合、「MIDI/Audioメニュー>デバイスのセットアップ>Audio Units プラグインの再読み込み」を実行します。


(5)「Audio Units プラグインの再読み込み」を行なってもまだプラグインが利用できない場合は、Finaleを終了させた上で、optionキーを押しながらMacの画面上部の「移動」メニューを開き、「ライブラリ」を選択して、以下の階層に移動します。


~/ライブラリ/Application Support/MakeMusic/Finale 27/PlogueEngine


(これはユーザー階層のライブラリ・フォルダです。)


(6)この中ある「au_filter_x64.cache」と「au_x64.cache」の二つのキャッシュ・ファイルを削除し、Finaleを再起動し、プラグインが利用可能になっているかどうかを確認します。



【Windowsでの設定】


Windowsの場合、VSTプラグインの.dllファイルを手動でインストールする必要がある場合があります。以下ではその事例を解説しています。


(1)Finaleを終了させます。


(2)VSTプラグインの.dllファイルを次のフォルダーにコピーします。

C:\Program Files\Common Files\VST2またはVST3 

※VSTプラグインの.dllファイルの場所が不明な場合は、そのVSTプラグインのサポート部署に問い合わせて、プラグインの.dllファイルの場所をご確認ください。また、64ビット・アプリケーションであるFinale 27で使用するための正しいバージョンの.dllファイルをコピーしていることを確認してください。


(3)Finaleを起動し、スコア・マネージャー上で楽器を指定します。


(4)「MIDI/Audioメニュー>VSTバンク/エフェクト」を選択します。


(5)「プレイバック音源」列の最初のバンク(チャンネル1~16)からVSTプラグインを選択します。


(6)音源を選択したら、その右隣にある鉛筆型アイコンをクリックします


(7)すると、VST Viewer内にその音源のプレイヤーが開かれ、音色の選択や音量、リヴァーブ量などの調整を行えるようになります。基本的にはこれで設定は完了です。



【Windowsでのトラブルシューティング】


そのプラグインがまだFinaleで利用できない場合は、以下の手順に進んでください。


(1)「MIDI/Audioメニュー>デバイスのセットアップ>VSTプラグインの管理」を選択します。


(2)VSTプラグインの管理ダイアログボックスが現れますので、「追加」ボタンをクリックします。


(3)不足しているプラグインのディレクトリ(フォルダ)を指定し、OKボタンをクリックします。(Finaleがスキャンするため、このプロセスには少し時間がかかり、プログラムが応答しないように見える場合があります。)


(4)プラグインが利用可能になったかどうかを確認します。


上記のVSTプラグインの管理を実行してもまだプラグインが利用できない場合は、以下の手順で関連するキャッシュ・ファイルを削除します。


(5)Finaleを終了させます。


(6)こちらにある方法で、不可視ファイルを表示させる設定に変更します。


▼Windows:不可視ファイルの表示


(7)以下の階層に移動し、ファイル「vst_filter_x64.cache」および「vst_x64.cache」を削除します。


C:\ユーザー\(ユーザー名)\AppData\Roaming\MakeMusic\Finale 27\PlogueEngine


(8)Finaleを再起動します。


ーーーーー


Finaleに限らず、楽譜作成ソフトウェアのユーザー様には、まずはインストールも簡単、操作も簡単、高品質、しかも安いNote Performer 4(¥22,374、2024年4月現在価格)をお勧めしています。


しかし、Note Performerと同じくらい高品質で安いサードパーティ製VST/AU音源は数多く存在します。本記事がそれらをお試し頂くための一助となれば幸いです。

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